「論説副主幹 解任を」 沖縄ヘイト番組 市民、東京新聞へ要求


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「沖縄への偏見をあおる放送を許さない市民有志」のメンバーら=9日、衆院第2議員会館

 【東京】米軍北部訓練場のヘリパッド建設に反対する市民をテロリストに例えるなどの内容を放送した、東京ローカルテレビ局・東京MXの番組「ニュース女子」を巡る問題で、番組への抗議行動を続ける「沖縄への偏見をあおる放送を許さない市民有志」が9日、同番組の司会を務める長谷川幸洋論説副主幹が属する東京新聞に対して、長谷川副主幹の解任などを求める記者会見を開いた。

 記者会見で山口二郎法政大教授は番組内容を厳しく批判し、長谷川氏に対して「彼(長谷川氏)が謝罪、反省しないのであれば、公的言論空間から退いていただきたい」と強調した。

 会見にはそのほか精神科医で放送倫理・番組向上機構(BPO)の委員を歴任したこともある香山リカさん、雑誌編集者で問題当初から抗議行動をしてきた川名真理さん、西谷修立教大教授、野平晋作ピースボート共同代表らが出席した。

 「―市民有志」らは同日、東京新聞に長谷川氏の謝罪や、謝罪しない場合に論説副主幹から解任するよう求める申し入れ書を提出した。提出した市民によると、東京新聞で対応した豊田洋一論説委員は「真摯(しんし)に社内で検討したい」と語った。同日夜には東京MX前で市民らによる抗議行動も展開した。