副知事に富川参与、基地担当に吉田前県議 翁長知事、安慶田氏後任を発表


この記事を書いた人 松永 勝利
副知事を辞職した安慶田光男氏の後任に、元沖縄国際大学長の富川盛武県政策参与を起用する副知事人事案などを発表する翁長雄志知事=10日午後4時35分ごろ、県庁

 翁長雄志知事は10日午後、沖縄県庁で会見を開き、1月に副知事を辞職した安慶田光男氏の後任に、元沖縄国際大学長で経済学者の富川盛武県政策参与(69)を起用すると発表した。併せて安慶田氏が担当していた辺野古新基地建設など基地問題への対応を強化するため、基地問題に特化して知事を補佐する部長級の「政策調整監」を置き、前県議で元金武町長の吉田勝広氏(72)を登用することも発表した。浦崎唯昭副知事の任期については「私の思いを一番理解している副知事であり、これからも一緒にやっていく」と述べ続投させる考えを示した。
 翁長知事は富川、吉田両氏の起用について「富川氏にはこれまでの豊富な経験と知識を生かし、アジア経済戦略構想の推進など沖縄振興に力を発揮してもらいたい。吉田氏には豊富な知識や行政経験を生かし、県が抱える最重要課題である米軍基地問題に関し、知事が特に命じる重要事項のほか各部局の総合調整を担っていただきたい」と語った。
 富川氏の副知事人事は15日に開会する県議会2月定例会に提案し、県議会の同意を求める。【琉球新報電子版】