【名護】沖縄県内でインフルエンザ警報の発令が続く中、国立療養所「沖縄愛楽園」(名護市済井出)は21日、医師や看護師、検査技師らでつくる「感染対策チーム」が独自に考案した劇を同園内の公会堂の舞台で上演し予防法や感染経路、感染後の注意点などをかみくだいて上演した。入所者らが鑑賞し、医師らのユーモアたっぷりの演技を楽しみながら感染対策について学んだ。
同園の感染対策チームは園内の感染対策勉強会を年に3、4回開いて入所者へ感染症の基本的な対策を伝えている。劇を通して表現したのは初めて。
劇は「なあ、でーじ、父ちゃんがインフルエンザ?」と題し、中城家の父ちゃんが高熱を出して騒動になり、病院に行く筋立て。一度インフルエンザに発症したら高熱が下がってからも2日間は休養した方が良いことや、マスク着用の重要性などを分かりやすく伝えた。適切な手洗いを伝える「手洗いネーネーズ」も登場し、会場を沸かせた。
インフルエンザを発症する父ちゃん役を好演し、笑いを誘った照屋操副園長は「ほとんどがアドリブで演じた」と明かした上で「チーム愛楽園が一丸となって医療だけでなく、楽しみながら勉強できるよう力を入れたい」と語った。
劇を鑑賞した入所者の80代女性は「面白かった。マスクをちゃんと着けて予防しようと思う」と語った。