やんばるの自然、後世に 国立公園誕生で記念式典


この記事を書いた人 志良堂 仁

 国頭村、大宜味村、東村にまたがる「やんばる国立公園」の誕生を祝し、環境省は沖縄県と地元3村との共催で25日、大宜味村喜如嘉の村農村環境改善センターで記念式典を開いた。山本公一環境大臣は「本島初の国立公園の誕生は大変喜ばしい」と述べ、昨年一部が返還された米軍北部訓練場跡地の国立公園への早期編入と、「奄美・琉球」の世界自然遺産登録に向け、引き続き県と地元3村と連携し尽力する意向を示した。

やんばる国立公園標識の除幕式=26日、東村ふれあいヒルギ公園

 翁長雄志知事は「(やんばるの環境は)世界的にもまれで、後世に伝えるべき宝だ」と期待を寄せた。東村慶佐次のふれあいヒルギ公園では記念標識の除幕式も行われた。全国33番目の指定となったやんばる国立公園は陸域1万3622ヘクタール、海域3670ヘクタールに及び、日本最大級の亜熱帯照葉樹林や多くの希少種を含む生物多様性が評価された。