文化の力で基地建設止める 辺野古ゲート前、三線と琉球舞踊披露 きょう「さんしんの日」


この記事を書いた人 松永 勝利
新基地建設に抗議する市民らが三線演奏に合わせて「かぎやで風」を踊る演奏会=4日午前8時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古への新基地建設阻止に向けて市民が抗議行動を続ける米軍キャンプ・シュワブゲート前で4日午前「さんしんの日」に合わせた三線演奏会が始まった。三線や箏の奏者20人の演奏による「かぎやで風」の踊りで幕開けし、ゲート前に集まった100人以上の市民も「てぃんさぐぬ花」の合唱やカチャーシーで盛り上がった。
 若者たちの歌など芸能の披露が続き、正午の全県一斉の三線合奏にも加わった。
 飛び入りで参加した彫刻家の金城実さんは「滝落とし」の演奏に乗せて、げたを持って踊る「げた踊り」を勇壮に披露した。金城さんは「太刀を持つことが許されなかった琉球の人たちが、薩摩の役人の横暴から逃れるためにげたを持った。攻撃のためではなく身を守るための文化だ」と紹介した。
 ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「ゲート前のさんしんの日演奏は3年目になる。沖縄には文化の力がある。どんな妨害があろうと、政府が辺野古の基地建設をあきらめるまで何度でもやる」と語った。
 午前10時半時点で工事関係車両の基地内への出入りはなく、約150人の市民がゲート前の沿道に集まっている。海上では新基地建設に反対する市民らが抗議船2隻とカヌー10艇で工事の様子を警戒しているが、作業の様子は確認されていない。【琉球新報電子版】

英文へ→Sanshin Day: citizens perform traditional music and dance in front of Henoko gate, as protesters resolve to use the power of culture to stop new US base