伊江島の基地強化に反対決議 集会に120人


この記事を書いた人 松永 勝利
オスプレイの配備撤回、米軍伊江島補助飛行場の機能強化の反対を拍手で決議する参加者=4日午後、伊江村の真謝公民館

 【伊江】米軍の土地接収に対する住民の抵抗運動の先頭に立って平和を希求した運動家・阿波根昌鴻さんの思いを継承する「わびあいの里」は4日午後、伊江村の真謝公民館で、伊江島の米軍基地の機能強化に反対する集会を開いた。約120人が参加し、集会後は村内をデモ行進するなどした。

 伊江島の基地問題などについて学ぶ「第15回学習会『ゆずり合い 助け合い 学び合う会』」の一環。

 参加者は(1)MV22オスプレイ配備撤回(2)F35Bステルス戦闘機・CV22オスプレイの訓練計画撤回(3)伊江島補助飛行場着陸帯の拡張強化工事中止(4)米軍機による騒音被害への抗議(5)米軍艦船の伊江港入港・軍港化反対―の5項目を決議した。日米両政府に要求する。

 琉球大学工学部の渡嘉敷健准教授が講演し、米軍機から発生する騒音や低周波が及ぼす影響について説明した。オスプレイの騒音に低周波がどれだけ含まれているかを理解するため、オスプレイとCH46ヘリの音を再生し、その振動を受けた発泡スチロール片の動きを見せた。オスプレイの方でより大きく発泡スチロール片が動き、低周波の大きさを解説した。

 また渡嘉敷准教授は騒音被害の実例を羅列しながら「県条例として音景観条例を制定する必要がある」などの提言をした。

 学習会は5日も開催され、阿波根昌鴻資料調査会による活動報告などが予定されている。【琉球新報電子版】