キク出荷がピーク JAおきなわが臨時便


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彼岸用キクの出荷をPRする(左から)JAおきなわの山城隆則統括参事、JALスカイエアポート沖縄の仲村衿華さん=11日、那覇空港貨物ターミナル

 彼岸向けに県産キク類の出荷がピークを迎える中「おきなわの花」ブランドのJAおきなわは11日夜、日本航空のチャーター臨時便による約1800ケースの出荷作業を那覇空港で公開した。12日未明に輸送する。需要のピークを迎える13日は定期航空便や船便も含め約2万7千ケースを用意し、全国各地で行われる花卉(かき)競りで取引される。

 JAおきなわによると彼岸用のキク類出荷(1~20日)は、全体で前年比5%減の10万5783ケースを予定する。内訳は大ギクが24%減の1万2236ケース、小ギクは前年並みの8万9176ケース、スプレーギクは12%減の4371ケース。

 栽培期間中は比較的温暖な気候に恵まれたことから、生育・開花ともに順調に推移し、県外市場での取引も高値傾向という。JAでは彼岸用出荷のピークに合わせ、1日から13日まで24時間態勢で集荷している。

 JAおきなわ農業事業本部の山城隆則統括参事は「沖縄は彼岸期のキクの責任産地だ。農家の技術も着実に向上している」と自信を示した。