食物アレルギー対応、情報開示が重要 沖縄県観光シンポ 「ジーマーミ豆腐」病院搬送も


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 沖縄県文化観光スポーツ部は13日、「沖縄の観光産業における食物アレルギー対応シンポジウム」を宜野湾市のラグナガーデンホテルで開いた。修学旅行生の受け入れで関係機関が連携してアレルギーへの対応手順を定めている京都府の報告などを通して、安全・安心を高める観光バリアフリーの意識を共有した。

 近年、落花生(ピーナツ)が原料であることを知らずに「ジーマーミ豆腐」を食べた観光客が、急性アレルギー反応を起こして病院搬送される例が発生している。あいち小児保健医療総合センターの伊藤浩明副センター長は「食物アレルギー児のバリアフリー環境の実現には、素材や原材料を把握して、情報を開示することが重要だ」と指摘した。

 アレルギー対応沖縄サポートデスクの東良和代表理事は「(アレルギー対応食品をまとめて調理する)セントラルキッチンのようなこともしたい。誰でも沖縄体験を楽しめる先進地にしよう」と呼び掛けた。