女子野球も熱く 17日から沖縄大会、硬式も


社会
この記事を書いた人 新里 哲
女子硬式野球沖縄大会に出場する(左から)沖縄ティーダバルの山城美加、新垣友稀、ドリームエンゼルの久田紫苑、沖縄ヴェティックスの砂川凛帆=3日、那覇市の琉球新報社前

 沖縄県内唯一の女子硬式野球チーム、沖縄ティーダバルが出場する第4回女子硬式野球沖縄大会・男女軟式野球交流大会の2大会が17日、恩納村の赤間運動公園野球場を主会場に開幕する。硬式には強豪の平成国際大(埼玉)も含めた大学や専門学校、混成の計8チーム、軟式にも同じく大学や混成など5チームが出場し、頂点を懸けて戦う。

 大会に出場するティーダバルの山城美加、新垣友稀や軟式チーム・ドリームエンゼルの久田紫苑、沖縄ヴェティックスの砂川凛帆ら選手は、女子野球の面白さや現状を知ってほしいと、多くの来場を呼び掛けている。

 ティーダバルの山城は「男子の高校野球はみんながよく見ていると思うが、女子のプレーも見てほしい」と意気込む。新垣は「ティーダバルは元気にかけてはどこよりもある。硬式と軟式の違いも楽しんで」と話している。

 4月から女子硬式野球部のある京都両洋高に進学する久田は「男子にも負けないプレーを見てほしい。(進学後は)自分自身成長したい」と意欲を見せる。砂川は「野球への思いは熱い。ずっと続けていきたい」と思いを語る。

 全国で女子硬式野球部のある高校は23校(4月から3校増)で、県内にはまだない。少年野球でプレーした女子選手は競技継続を希望しながら、多くが中学から別の部活に進むという。メンバーらは「この現状も知ってほしい」と話す。

 ティーダバル代表で大会実行委員長の安次嶺康一氏は「女子だからこそ、硬式と軟式で一緒の大会ができる。両方の野球の面白さも楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 硬式は17日から赤間野球場と宜野座球場で初戦が始まり、19日に決勝がある。軟式は18日、赤間球場サブグラウンドで行う。