りゅうちゃん募金に10万 天久小6年生104人、花の苗育て販売


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種から育てた花の苗を売り、売り上げ金10万4006円を「りゅうちゃん子どもの希望募金」に寄付した、天久小6年の(前列右から)仲村渠悠葵さん、藤田暉空々さん、砂川陽菜さん、品川尚斗君と、(後列)学年主任の佐和田忠浩教諭=16日、琉球新報社

 那覇市立天久小学校6年生(104人)は、「プロジェクトA」と銘打って、昨年11月からことし2月まで、マリーゴールドなど4種類の花を種から育て、苗を地域や企業に販売する活動に取り組んだ。代表の仲村渠悠葵さん、藤田暉空々さん、砂川陽菜さん、品川尚斗君の4人と、学年主任の佐和田忠浩教諭が16日、琉球新報社を訪ね、苗の売り上げ金10万4006円を、「りゅうちゃん子どもの希望募金」に寄付した。

 6年生は四つの会社に分かれて、会社ごとに苗を育てた。仲村渠さんは「地域の人から注文を受けて、届けに行く時に『頑張って』などと声を掛けられた。地域の人に支えられていると分かった」と話した。苗は合計で2千鉢も育てたが、原因不明で枯れてしまうこともあった。品川君は「全滅しかけた時は慌てた。一生懸命育てた苗を、地域の人が喜んでくれたのがうれしかった」と話した。藤田さんも「達成感があった」と振り返った。

 りゅうちゃん募金への寄付を提案したのは、砂川さんだ。「ニュースで沖縄の子どもの貧困が全国より高いことを知り、寄付した方がいいと思った」と話す。佐和田教諭は「子どもたちの行動力はすごい。一人一人がそれぞれの役割を果たして頑張った」と目を細めた。