自走バス実験開始 南城で安定性検証 内閣府


この記事を書いた人 志良堂 仁
関係者を乗せて走行するバス=20日、沖縄県南城市知念のあざまサンサンビーチ

 内閣府は20日、自動運転技術を活用した公共バスの実証実験を沖縄県南城市のあざまサンサンビーチ周辺道路で始めた。公共バスへの自動運転技術の導入に向けた本格的な実証実験は全国初。出発式には古謝景春南城市長らが出席し、バスに試乗した。

 内閣府が進める「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の一環。観光競争力の強化や車依存社会からの脱却などを目的とする。南城市は公共交通に関わる施策に積極的に取り組んでいることや、渋滞が少ない点などから試験地に選ばれた。実験は4月2日ごろまで。

 実験では、全長2・4キロの道路を時速35キロ(最高速度)で走行し、バス停に横付けする「正着制御」や、走行車線維持制御の安定性を検証する。ブレーキ操作は運転手が補助する。