新茶届け、被災地笑顔に　国頭・奥

　【国頭】東日本大震災で今も避難生活を続ける人たちにお茶の葉を届けようと、国頭村奥の一番茶を収穫、包装して贈る「『日本一早い沖縄・奥の新茶を東北・被災地の皆さんに飲んでもらおう！』プロジェクト」（同実行委員会主催）が２６日、同村奥の茶畑や奥集落センターで開かれた。県内各地から親子連れなど約３０人が参加し、被災者に思いを寄せながら一つ一つ茶葉を摘んでいった。

　今回で４回目の開催。お茶は地元団体を通して宮城、岩手、福島の３県の人たちに送られる。

　奥区の糸満盛也区長によると、ことしの茶の生育は例年より１０日ほど遅く、４月に入ると収穫のピークを迎えるという。

　西原町から家族５人で訪れた中村哲朗ちゃん（５）は「採るのが楽しい。（小さい若葉を）５個分採るんだよ」と話しながら葉をえりすぐった。伊東俊輔さん（３６）は那覇市から家族４人で参加。息子のハルちゃん（４）の横で「（被災地の人々が）おいしいお茶を飲んで笑顔になってほしい」と思いを込めながら初めての茶もみに挑戦した。