「年内に決着したい」と翁長知事 北部の基幹病院整備要請団に明言


この記事を書いた人 松永 勝利
約11万人余の署名を携えて翁長雄志知事(右端)に北部地域の基幹病院整備を求める北部地域基幹病院整備推進課意義の要請団=27日午後1時45分、県庁

 「北部地域基幹病院整備推進会議」(会長・高良文雄・本部町長)の稲嶺進副会長(名護市長)ら代表47人が27日午後、県庁に翁長雄志知事を訪ね、県立北部病院と北部地区医師会病院の統合・再編を進め、基幹病院を早急に整備するよう求めた。これに対し、翁長知事は統合に関する課題を集約しているとして「この問題は必ず北部の皆さん方の思いが遂げられるよう頑張っていきたい」と述べ、前向きな姿勢を示し「ことしいっぱいに決着をつけたい」と年内解決を目指すことを明言した。
 翁長知事が基幹病院整備に関する方針決定に期限を区切るのは初めて。要請後、稲嶺名護市長は「決起大会を開き、きょう要請に来て良かった。年内の解決に向けて期待している」と話した。
 要請団は北部市町村の首長、議会議長、女性団体代表、医療関係者らで構成される。24日に開催された「北部12市町村住民総決起大会」で決議された「北部地域における基幹病院の整備を求める決議」と北部病院の整備を求める11万1039人の署名を手渡した。【琉球新報電子版】