北大東中生が日焼け止め 化粧品会社と共同開発


この記事を書いた人 平良 正
北大東島生まれの日焼け止めの新商品「サンウィンUVジェル」をPRする生徒ら=1日、那覇市のコープあっぷるタウン

 化粧品の開発・販売を手がけるジャパンビューティープロダクツ(東京)は、北大東中学校の生徒6人と共同で日焼け止めの新商品「サンウィンUVジェル」を開発し、販売を始めた。北大東島で採れた月桃の葉から精製した製油を配合し、保湿性を高めるなど工夫を凝らした。販売拡大による地域の産業振興にも期待が集まる。

 開発はコープおきなわが実施している離島の子どものキャリア教育授業の一環で、2016年10~12月にかけて当時の中学3年生を対象に計4回行われた。

 生徒らは配合する成分選びやパッケージデザインなどに関わった。4月から首里高校に通う比嘉沙利奈さん(15)は「島に生えている月桃は化粧水にも使われており、いい効果があると思った。香り付けにシークヮーサーを加えて爽やかさも出した」と工夫を語った。

 2月に販売を開始し、九州地区の生活協同組合が3月に実施した販売企画では270万円分を売るなど「好調な滑り出し」(コープおきなわ)を見せる。

 浦添高校に入学する染井充希さん(15)は「周りの人も、ジェルがさらさらで使いやすいと喜んでいる。ポンプ式で容量も多いので家族で使ってもらえると思う」と話し、日差しが強い沖縄での活用を呼び掛けた。

 開発した商品は県内のコープおきなわ各店舗で販売されるほか、今後ホテルなどでも販売される予定だ。