守礼門に謎の液体 瑞泉門、漏刻門、津梁の鐘も


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
油のようなものでシミがつけられた首里城公園の守礼門=3日、那覇市首里真和志町
油のようなものをかけられた万国津梁の鐘のレプリカ=3日、那覇市首里当蔵町の首里城内

 2日から3日にかけて、那覇市首里の首里城公園内にある守礼門などに油のような液体が付着しているのを警備員が発見した。守礼門の柱と万国津梁の鐘(レプリカ)の上部、瑞泉門と漏刻門の扉で同じような液体の付着が確認された。那覇署は器物損壊の疑いで液体の成分を調べるなど捜査を進めている。県外でも世界遺産の下鴨神社(京都市)と国宝の金峯山寺(きんぷせんじ)(奈良県)などで建物に液体がまかれる事件が発生している。

多くの観光客が訪れる首里城公園内にある守礼門

 那覇署によると、2日に公園の警備員がパトロールをした際に、守礼門の一部が黒ずんでいるのを発見した。調べた結果、他の場所でも液体の付着を発見したという。公園側によると、夜間は城郭の第一の門である歓会門を閉めるため、歓会門より先にある瑞泉門と漏刻門、鐘は一般人が立ち入れないという。

 首里城公園の管理をする沖縄美ら島財団の上江洲安亨琉球文化財研究室長は「文化財として、地域の人も含めて大事にしている場所で、このようなことをされるととても悲しい。本当にやめてほしい」と話した。修復方法は今後検討するという。