液体跡、崇元寺にも 教育庁、全市町村に点検依頼


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石門の木製の扉に付着した液体=3日、那覇市泊の旧崇元寺(那覇市文化財課提供)

 国の重要文化財に指定されている那覇市泊の旧崇元寺第一門の木製扉に油のような液体が複数付着しているのが4日、明らかになった。液体が付着した時期は分かっていないが、那覇市職員が3日、発見し、那覇署に通報した。那覇市内では3日までに、首里城公園内の守礼門などに油のような液体が付着しているのが見つかっている。那覇署は文化財保護法違反の疑いで捜査するとともに、関連も調べている。

 県教育庁文化財課は4日、全市町村に域内の文化財で同様の被害がないか点検するよう依頼する文書を出した。4日現在、首里城公園内と旧崇元寺以外での被害は確認されていない。

石門の木製の扉に付着した液体の拡大写真(那覇市文化財課提供)

 守礼門などで液体付着が発見されたことを受け、県教育庁文化財課は那覇市に対し、市内の文化財を点検するよう依頼。同市文化財課は3日に識名園、玉陵、旧崇元寺の3カ所を点検した。同日午後3時ごろに旧崇元寺で液体の付着を発見し、那覇署に通報した。

 市によると、液体の付着が確認されたのは旧崇元寺第一門の木製の扉や柱など11カ所。楕円(だえん)形のシミのようになっており、発見当初も臭いはなかったという。旧崇元寺は24時間出入りできる状態になっており、付着した時期は不明。