旭橋にOPA再進出 観光情報発信も 再開発地区


この記事を書いた人 平良 正

 2018年の開業を予定するモノレール旭橋駅周辺地区再開発の複合施設(地上11階、地下1階)の全容が、4日までに関係者の話で分かった。2~3階部分の商業施設スペースには、ファッション専門店ビル運営のOPA(オーパ、千葉市)が沖縄再進出する。那覇バスターミナル機能の再編となる1階部分は、コンビニエンスストアや地元IT企業と連携した観光案内待合所として整備し、路線バス、定期観光バスの検索システムや沖縄観光情報を多言語で発信する。

 入居するコンビニは沖縄進出を計画するセブン―イレブンの可能性がある。旭橋再開発では県立図書館が寄宮から移転する。地元客と観光客が利用する交通の要所としてにぎわいの創出を図る。

 旭橋再開発は2018年8月末の完成を目指し、旧那覇バスターミナル跡地で複合施設の建設を進めている。敷地面積は1万2800平方メートル、延べ床面積は6万5100平方メートル。

 概要では地下はバス駐車場、1階はバスターミナルとして乗降場や待合室などを整備する。2~3階は商業施設と県の観光支援窓口、4~6階に県立図書館と就労支援施設・グッジョブセンターを設置する。7~11階は企業事務所として入居を募る。

 施工は旭橋都市再開発(那覇市、平良敏昭社長)。県内でバス、タクシー事業を展開する第一交通産業(北九州市)などが、バスターミナル機能や商業施設のテナント誘致に関わる。

 第一交通産業では、スマホで読み取るとサイトに接続できる2次元コード(QRコード)を県内のバス停留所に添付しており、バスターミナルやバス停で目的地の観光情報を収集する拠点化構想を進める。

 2~3階の商業施設の床面積は8千平方メートルで、ほぼ全てがOPAになる方向で固まったとみられる。

 OPAは那覇市・国際通り沿いの旧フェスティバルビルで1996~2013年に営業していた。

 OPA広報担当は「沖縄でも新規出店を検討しているが、具体的に話せることはない」と述べた。第一交通産業は「発表できることはない」と述べた。