IT戦略拠点 18年度設置 沖縄県庁内に準備室発足


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第4次産業革命を県経済の成長につなげる意欲を示す谷合誠室長(左から3人目)らIT戦略センター準備室のメンバーら=6日、県庁

 人工知能(AI)など技術の発達が産業構造や働き方を世界規模で大きく変える「第4次産業革命」の到来が予見される中、沖縄県は産学官の連携で2018年度にも「沖縄IT産業戦略センター」(仮称)を立ち上げる。情報技術で沖縄をアジアのビジネスの中心地にして県経済の成長につなげる。センター設置に向け、県情報産業振興課内に1日付でIT戦略センター準備室が発足した。

 設立予定のセンターでは県とIT関連企業に加え、経済団体や金融機関なども参画を想定する。沖縄の優位性を生かした成長戦略の提言や、観光、物流など県内主要産業のIT活用モデルの立案、国際的なIT見本市、商談会の開催などを担う。人材育成の支援や高度な知識・技術を持つ専門人材の招致なども担う。

 発足した準備室は戦略センターの法人形態の検討や、各産業分野の企業・団体への参画や資金拠出を呼び掛ける。拠点となる施設整備の必要性も検討する。準備室の谷合誠室長は「全産業が活性化する仕組みをつくっていきたい」と語った。