【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で7日午前、コンクリートミキサー車4台を含む工事関係車両約30台が米軍キャンプ・シュワブゲート内に入った。移設に反対する市民ら約45人がゲート前に座り込んだが、機動隊約30人によって排除された。
午前8時55分、ゲート内に待機していた機動隊約30人がゲート前に移動し、市民らを排除した。その後、午前9時16分までに工事車両約30台が基地内に入った。座り込みには東京都府中市を中心に活動する平和団体「沖縄県民と連帯する府中の会」のメンバー15人も参加した。
桃井勝事務局長(73)=東京都=は機動隊に排除される際、持っていたハンドバッグの取っ手部分が切れた。桃井事務局長は「初めて排除を経験した。話には聞いていたが、まさかこんなにひどいとは思っていなかった。怒りを感じる」と話した。基地内に入った工事車両について「いよいよ護岸工事が始まり、きれいな海が壊される。そのことを思うと、悔しさや悲しみなどの感情が沸き起こってくる」と話した。
一方、海上での作業は確認されていない。【琉球新報電子版】