黙認地、出入り制限 看板、用具設置 嘉手納弾薬庫


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立ち入りを制限するため、円柱形のクッションドラム(金網入り口の奥)が置かれた嘉手納弾薬庫知花地区の一部地域。入り口左には退去を求める看板が設置されている=14日、沖縄市大工廻

 【沖縄】米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の倉庫群などの移転先となる沖縄市の嘉手納弾薬庫知花地区で、沖縄防衛局が14日までに、移設先の一部区域に重りが入った円柱形のクッションドラムを設置し、立ち入りを制限する措置を実施した。早期退去を求める看板も金網などに貼り付け、5月15日までに工作物が撤去がされない場合は「所有権が放棄されたと見なし、通路、外柵からの入り口を閉鎖する」とした。

 設置作業は13日午後8時ごろから14日午前0時すぎにかけて行われた。クッションドラムは毎週末開かれる通称「白川フリーマーケット」のために複数の小屋が常設されている区域に置いた。看板は金網沿いの各入り口や、区域内の黙認耕作地に設置した。

 措置について、防衛局は取材に対し「計画に影響が生じないよう、区域の適正管理の一環だ。引き続き丁寧に説明を行い、計画を進めていきたい」と答えた。

 防衛局は昨年12月にも、金網入り口にロープを張ったり看板を設置したりして退去を求めていた。