「一歩間違えば人命関わる」 恩納村長らが流弾可能性で抗議


この記事を書いた人 松永 勝利
米軍の流れ弾とみられる事故を受け中嶋浩一郎沖縄防衛局長(右端)に抗議する長浜善巳村長(左から2人目)と宮里勇区長(左端)=17日午前10時、沖縄防衛局

 米軍キャンプ・ハンセン内の安富祖ダム工事現場(恩納村)で米軍の流れ弾とみられる水タンクや工事車両の破損があった問題で、恩納村の長浜善巳村長と宮里勇安富祖区長らは17日午前、沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長を訪ねて原因究明と再発防止を求めた。村長らはその後、キャンプ瑞慶覧の在沖米四軍調整官事務所を訪れて米軍側にも事故の発生に抗議する。
 長浜善巳村長は「多くの建設現場の作業員がおり、一歩間違えれば人命に関わる大きな事故が予想された。離れた所には民家もある。その人たちにも流れ弾が当たったかもしれない状況が確認できた。原因究明と再発防止を強く求める」と抗議した。
 中嶋局長は「工事関係者と周辺住民に不安を与えている点、おわびする。海兵隊に事実確認し、原因究明と再発防止を求めていく」と謝罪した。
 安富祖区の宮里勇区長は「発生現場から100メートルほど離れた場所には畑があり、農作業をしている区民がいる。再発防止を徹底してもらいたい」と強調した。【琉球新報電子版】