もろみ酢商品の元祖である石川酒造場(西原町、仲松政治社長)は19日、もろみ酢を乳酸発酵させた新商品「美(ちゅ)らBio(チュラビオ)」を26日から県内量販店などで販売すると発表した。
琉球大や長崎国際大との共同研究により、もろみ酢で初めての乳酸菌飲料として開発した。もろみ酢特有の風味が改善され飲みやすくなったことに加え、黒麹(こうじ)菌・乳酸菌・酵母菌の三つの菌の作用による健康機能性を売りに、女性をターゲットにした新たな市場開拓を狙う。
石川酒造場ではアルミボトル缶充填(てん)の製造ラインを新設し、初年度は月2万本の製造を計画する。仲松社長は「泡盛、もろみ酢、チュラビオを経営の三本柱にしていく。もろみ酢で実績のある県外の販売ルートもあり、全国に商品を浸透させたい」と述べた。
マウスを使った試験で肝機能保全や脂質代謝改善などの作用が確認されており、機能性表示食品の登録に向けた産学連携による研究を継続していく。
シークヮーサー風味で、価格は1本100ミリリットルで300円(税別)。