障がいの程度を問わず競技者の裾野を広げようと、県サッカー協会や特別支援学校、障がい者支援センター、福祉施設などが連携し、「県知的障がい者サッカー連盟」の6月発足へ向け作業を進めている。21日夜、浦添市の身体障がい者福祉協会サン・アビリティーズうらそえで準備会を行い、活動の目的などを確認し合った。
準備会には、幅広い立場の参加者が連盟発足を目指し、意見を交わした。連盟は軽度から重度まで、障がいの程度にかかわらず、サッカーを通じてスポーツを楽しむ機会を増やし、当事者の余暇活動を活性化することを掲げている。並行して全国や世界で活躍する選手の育成も目指す。
県内にはこれまで、「ブルーシーサー」1チームのみだったが、特別支援学校ごとにもチームをつくるなどして、県内でのリーグ戦実施も目指す。居場所づくりの観点も含め、サポートする指導者らの連携も図っていく構え。
運営のビジョンとして(1)イベントの開催や普及、交流などの「余暇充実」(2)クラブ創設支援などの「サッカー環境の整備」(3)健常者との交流イベントなどの「社会的地位の向上」(4)全国・世界で活躍できる選手育成などの「強化」-を方針案として出している。
連盟の会長には田盛寛人氏(てだこ工房)、副会長には手登根雄次氏(琉球スポーツサポート)と坂本瑞枝氏(大平特別支援学校)を据える。坂本氏は連盟発足により、「障害の程度によらず、サッカーができることを伝えたい。サッカーを通じて人生を豊かにし、楽しん
でほしい」と期待している。
運営のために賛助会員も募っていく予定。連盟の問い合わせは(電話)090(5486)7941(坂本副会長)。