恩納村議会、村長に安全確保要請 ハンセン流弾問題


この記事を書いた人 志良堂 仁
安全確保の徹底を申し入れる文書を長浜善巳恩納村長(右)に手渡す恩納村議会の喜納正誠副議長(左から2人目)ら=27日午前、恩納村役場

 【恩納】恩納村安富祖の米軍キャンプ・ハンセン内の安富祖ダム建設現場で銃弾のような物が見つかった問題で、恩納村議会は27日午前、長浜善巳村長に工事現場や安富祖区の完全確保や緊急時の連絡体制の強化を申し入れる文章を手渡した。

 流弾は6日と13日に見つかったが、恩納村にその報告があったのは14日だった。文の中で「事件発生から(村への)報告まで、緊急時における村当局の危機管理体制が機能しなかったことが地域に大きな不安を与えたと思われる」と指摘した。
 長浜村長は「緊急時の連絡体制を沖縄防衛局や米軍、安富祖区と連携しながら、安全管理を徹底していきたい」と話した。工事再開の時期について「米軍と沖縄防衛局に安全に工事が再開できることを確認できれば、なるべく早く工事を再開させたい」と話した。
 村は25日に安富祖区民、26日に議会へ事件発生の経緯などを説明した。【琉球新報電子版】