琉球新報の食育活動表彰 農水省 県民食生活の質向上 評価


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調理の手順を熱心に聞く児童ら=2016年11月6日、本部町立中央公民館の料理講習室

 農林水産省は27日、食育に取り組む個人・団体の功績をたたえる2017年度「第1回食育活動表彰」の受賞者を発表し、沖縄県内から琉球新報社(富田詢一社長)が教育関係者・事業者部門2位に当たる「消費・安全局長賞」に選ばれた。

 琉球新報社は食生活の欧米化から生じた生活習慣病の増加を踏まえ、県民の食生活の質の向上を目指した各種事業を実施してきた。1968年に始まった新報料理講習会は今年3月までに583回開いたほか、子ども向け家庭料理セミナー、食育フォーラムなど協賛各社とともに息の長い取り組みを実施してきた。

 16年度は地域の農林漁業者や婦人会などの協力を得て、親子964人を対象に農林漁業体験や調理体験、流通体験などを計26回実施した。ごはんを中心に主菜、副菜などを加えバランスの取れた「日本型食生活」の普及・実践をはじめ、食や農林水産業への理解増進に向けた食育活動に取り組んできたことが評価された。

 同社の新垣順基営業局長は「長年取り組んできた食育関連事業が評価されたものだと思う。事業に協力いただいた関係者に感謝を申し上げたい。今後も新聞社の発信力を生かし、県民の食生活の意識向上に貢献していきたい」と語った。

 表彰式は6月30日に岡山県で開かれる第12回食育推進全国大会内で行われる。