共産党が流弾、降下訓練で抗議 沖縄防衛局に


この記事を書いた人 松永 勝利
沖縄防衛局の池田眞人企画部次長(左)に抗議文を手渡す西銘純恵県議=28日午後2時すぎ、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】共産党県委の西銘純恵県議らが28日午後、沖縄防衛局を訪ね、池田眞人企画部次長に米軍キャンプ・ハンセンでの米軍とみられる流弾事故について「一歩間違えば重大事故となった可能性もある」として抗議し、事故原因の究明や射撃訓練場の閉鎖を求めた。米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練についても抗議した。
 池田次長は「流れ弾については不安を感じる事案だ。申し訳なく思う」と謝罪し「人命に関わる問題で深刻に捉えている」として米軍に再発防止と事実究明を求めていると答えた。
 パラシュート降下訓練については「SACO最終報告にしたがって、伊江島補助飛行場で実施するよう引き続き米側に求める」とした。
 共産党県委の真栄里保・基地対策責任者は「県民は狭い土地でひしめき合って暮らしている。人家の近くに危険性を持った訓練地域が散在している」と述べあらためて基地の危険性を強調し、米軍基地の閉鎖を求めた。【琉球新報電子版】