新基地阻止で辺野古に結集 シュワブゲート前で県民集会


この記事を書いた人 松永 勝利
元米海兵隊員で米軍属による女性暴行殺人事件の犠牲者を悼み、黙とうをささげる集会参加者=29日午前11時10分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設反対などを訴える「辺野古新基地建設阻止!共謀罪廃案!4・28屈辱の日を忘れない県民集会」が29日午前11時、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前で開かれた。新基地建設で、シュワブ沿岸部を埋め立てる護岸工事が着手された後、初めてとなる大規模な集会で、多くの参加者が抗議の声を上げ、建設の阻止を訴えた。

 大会は1952年4月28日のサンフランシスコ講和条約発効に伴い、沖縄が日本から切り離された「屈辱の日」を忘れないことや「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案を廃案に追い込むことも開催の目的に掲げた。

 元海兵隊員で米軍属の女性暴行事件が28日に事件発生から1年を迎えたことを受け、犠牲者を追悼する黙とうが行われた。主催者側の呼び掛けで、多くの人が喪に服する意味を込めて黒い服で参加した。

 主催者を代表して、高良鉄美県憲法普及協議会長があいさつし、稲嶺進名護市長らが連帯を訴えた。【琉球新報電子版】