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OTV杯争奪相撲 中部農A頂点 個人・城間、一般は山本

 相撲の第39回OTV杯争奪全沖縄選手権大会は3日、那覇市の那覇港新港ふ頭特設土俵で行い、高校団体決勝で中部農林Aが北部農林Aを2-1で破り、3年ぶりに頂点に立った。同個人決勝は中部農林勢の対決となり、2年の城間瑠正が3年の大谷真惟を制し、頂点に立った。一般個人は山本浩太(沖縄ガス)が山城将吾(ディノス・セシールコミュニケーションズ)を下し、3連覇を果たした。中学団体は美里が2連覇し、同個人は仲里智隆(浦添)が制した。高校団体優勝の中部農林Aは21日に石川県で開催する高校相撲金沢大会に派遣される。

◇立ち合い強化し栄冠 高校・城間


中農対決となった高校生の部個人決勝戦、寄り切りで大谷真惟を破って優勝を決めた城間瑠正=3日、那覇港新港ふ頭特設土俵(具志堅千恵子撮影)

 昨秋の新人大会3冠以降、波に乗る2年生の城間瑠正(中部農林)が高校個人決勝で同校対決を制し、初優勝した。「新人を取ったので続けて勝ちたいと思った」。立ち合いで迷いをなくしたことで取り組みが安定し、強くなった精神面が普段の力を引き出した。

 仕切りでは先に手をつくことを意識した。これまでは「これで良いのかな。負けたらどうしよう」と悩み、後から手をついていた。しかし新人大会優勝後、九州や全国大会を経験し、足りない部分に気が付いたという。

 「ここからスタート」とこの大会に向けて、立ち合いの積極性を含め、心身共に強化した。勝ち上がった決勝戦。相手はチームメートの先輩だった。「先輩はけがをしている。投げ技ではなく、力勝負をしよう」と胸を借りて臨んだ。

 先に両前みつを取られたが体を寄せて四つになると、一気に土俵際まで追い込み、寄り切った。小濱寿監督は「1年前と相撲の取り方が違う。自信が付き、心構えが変わった。落ち着いて見ていられる」とうなずく。

 177センチ、156キロと立派な体だ。浦添中時代に全国制覇している王者にとって、全国選抜の16強では満足していない。「もっと上に上がれるようにする」と相手をのみ込む勢いで上を目指す。

(崎原有希)


◇自分の相撲心掛け 中学・仲里


中学個人決勝 低い体勢で相手を押し続ける浦添の仲里智隆(左)

 小学の部で2度優勝経験のある仲里智隆(浦添)が木崎誠仁(美里)を破り、中学では初の個人優勝を手にした。中学に入って負け越していた相手を下し、「久々の優勝でうれしかった」と破顔した。

 決勝の木崎は強敵だったが、「緊張せずに自分の相撲を取り切って負けたらしょうがない」と心を決め、練習通りに相手を押し続ける相撲を心掛けた。

 「立ち合いでは負けていた」と振り返るが、体を密着させながらも相手をいなして押すことで、相手を動かしながら形勢を逆転させた。168センチ、90キロで相手より小柄だが、攻め続け突き落とした。

 中学最後のこの1年は「全部の大会で入賞して、九州や全国大会に出られるようにしたい」。自分の相撲に磨きを掛ける。


◇厳しい試合でV3 一般・山本


一般の部個人決勝戦 下手投げで山城将吾を倒し、ガッツポーズを見せる山本浩太(左)

 一般の部は日大卒業後、3度目の出場の山本浩太が3連覇を飾った。「全員、高校や大学の後輩。脂が乗り切っており、厳しい試合ばかりだった」と振り返る。決勝は浦添中、中部農林高、日大と同じ道を歩んだ山城将吾が相手だった。上体を低くされ、両手でまわしをつかめなかったが、右前みつは離さなかった。相手の勢いを辛抱し、体重を右から左に移して相手の体勢が崩れたタイミングを逃さず、下手投げで決めた。

 仕事の傍ら、小学生から高校生まで外部コーチなどとして後進の指導に当たる。小学3年から同大会負けなしの24歳の王者は国体予選での県代表を目指す。「30歳を過ぎてもまわしを巻いて頑張っている姿を見せたい」と腕をまくった。



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