日本代表、西原で合宿 デフリンピック空手 7月、トルコ開催


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佐久本嗣男氏(奥)が見つめる中、形の練習に励む新垣愛花=4日、西原町民体育館

 【西原】7月にトルコのサムスンで開催される、聴覚障がい者の総合スポーツ競技大会・デフリンピックの空手種目に出場する日本代表選手らが2日から、西原町民体育館で合宿をしている。

 沖縄県内からは、県出身として初出場となる新垣愛花と、4月に神奈川県から那覇市に引っ越してきた坂口健二が出場する。沖縄劉衛流龍鳳会の佐久本嗣男会長らが指導に当たり、稽古に励んだ。

 空手種目は2009年の台北大会に競技に加わった。新垣は女子の形で、坂口は組み手の無差別級での出場となる。今大会では新垣は日本代表唯一の女子の部に出場だ。

 新垣は6歳のころから空手を始めた。「年齢に関係なくできる。形はきれいで迫力もある」と空手の魅力を語る。耳が聞こえないことで、形の動きを「深く知ることが難しい」と語るが、練習中は佐久本さんやコーチの清水由佳さんの一挙手一投足に目を凝らして観察する。

 新垣が得意な形はセーパイ。「まだうまくできない点はあるが、練習に励んでいる。他の競技をしているろうあの先輩たちからも期待されている。チャンピオンになりたい」と意気込んだ。清水コーチは「新垣には優勝を通過点として、ろうあ者の目標になってほしい」と期待を込めた。