校歌探訪 うるま市立兼原小学校


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 終戦直後の1946年、具志川初等学校の兼箇段分校として産声を上げたうるま市立兼原小学校。当時の「教室」は松林の中で、空の木箱を机にした「青空教室」だった。48年には兼原初等学校として独立し、来年で70周年を迎える。
 52年に現具志川中の場所に移転したが、校区内にある各中学校の生徒数の適正化を目的に、81年に具志川中と校舎が置き換えられるという全国的にも珍しい歴史を持つ。「置き換え」に伴い、校歌の1番の歌詞が変更された。
 旧校歌の「豊かに実る米原の 沃野(よくの)はるかにみおろして」の部分では、以前立地していた兼箇段周辺の肥沃(ひよく)な土地の雄大さを描写する。一方の新校歌では「樋川の丘に そびえたつ」と小高い丘にある校舎の立地を表し、窓の向こうに広がる金武湾や恩納岳など風光明媚(めいび)な景色を歌う。