「ヤッカヤッカ」豊年祈る 多良間でスツウプナカ


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
豊年を願って、暁願いで神酒を回し飲む住民ら=5日午後11時半ごろ、多良間村

 【多良間】村を挙げて豊年への感謝と地域の繁栄を願う多良間村の伝統行事「スツウプナカ(節祭)」が5日、2日間の日程で始まった。5日夜からは長老たちが神歌(ニィリ)を歌い、酒を酌み交わす「暁願い(アカツキニガイ)」が行われた。長老たちが歌った後、若手の男性らが神酒がつがれた角皿を頭上に掲げた上で「ヒーヤ、ヤッカヤッカ」とはやし立てをした。若夏の風が吹く静かな夜に声が鳴り響いた。

 スツウプナカは、国指定重要無形民俗文化財「八月踊り」とともに多良間村の二大行事の一つ。村内の四つの祭場で執り行われる。竜宮の神の怒りを鎮め、感謝をささげるため催されるようになったとの言い伝えがある。

英文へ→Tarama Island hosts Stuupunaka festival and prays for good harvest