きょうは黒糖の日 那覇市で消費拡大の催し


社会
この記事を書いた人 松永 勝利
黒糖の日のイベントで各島の黒糖を買い求める消費者=10日、那覇市のサンエー那覇メインプレイス

 5月10日の「黒糖の日」に合わせ、県含みつ糖対策協議会(会長・島尻勝広県農林水産部長)は同日、県産黒糖の消費拡大を目指すイベントを那覇市のサンエー那覇メインプレイスで開いた。黒糖産品の販売やラジオの公開生放送など多彩なイベントを通して黒糖の魅力を伝えた。
 式典で島尻会長の代理であいさつした長嶺豊統括監は「今期の黒糖生産は7年ぶりに9千トンを超える豊作となっている。全国に黒糖をPRし、生産と消費の拡大につなげたい」と語った。
 生産地を代表し、伊平屋村の伊礼幸雄村長は「黒糖は料理にも使える身近な存在だ。黒糖の良さを広げ、活用してほしい」と呼び掛けた。
 JAおきなわの普天間朝重専務は「黒糖を生産しているのは全て小さな離島だ。離島の維持、発展のためにも県民全体で黒糖の重要性を理解することが重要だ」と訴えた。
 会場内では県内8島で生産された黒糖や、黒糖を使ったケーキなどの加工品も販売された。
 美ら卵養鶏場(南風原町)は、黒糖を混ぜ込んだシフォンケーキを限定販売した。美ら卵養鶏場の大城美由紀さんは「甘さを控えめにしており、男女問わずお勧めできる」と商品の出来に自信を示し、試食を呼び掛けた。【琉球新報電子版】