「はえばる良品」いかが 南風原町商工会がブランド認定、産地PR


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「ゆめかなえぼしパウンドケーキ」
ぴよぴよシフォン(町商工会提供)

 【南風原】南風原町内で生産・加工され、2月に町商工会から南風原地域ブランド認定商品「はえばる良品」に認定された4商品が、評判を呼んでいる。「手頃な手土産がない」といわれていた南風原。もともと地元で生産されていた果物や卵、伝統工芸の技を生かし、町の魅力を発信している。

「はえばるのまきもの」(町商工会提供)

 認定商品はスターフルーツを使った「ゆめかなえぼしパウンドケーキ」、新鮮卵を使った「ぴよぴよシフォン」、化学調味料や着色料不使用の「漉(こ)しカボチャ使って味わうスープの素」、絣(かすり)や南風原花織などのストールやネクタイなどの「はえばるのまきもの」。

 町から委託を受けた町商工会が、2012年度に特産品開発事業をスタート。15年度から、地域ブランド構築・展開プロジェクトとして市場調査や勉強会などを重ねた。

 「パウンドケーキ」を開発したのは「ケーキの店Duo」オーナーの與那覇政儀(まさのり)さん(63)。見た目にも分かりやすいよう、オーブンで焼いたシロップ漬けのスターフルーツを飾り、味を追究した。試行錯誤に1年以上かかったが「スターフルーツのおいしさを知ってもらえる」と太鼓判を押す。

「漉しカボチャ使って味わうスープの素」(町商工会提供)

 「ぴよぴよシフォン」は、美ら卵養鶏場経営の町内のケーキ店が扱う、カスタードクリームたっぷりのシフォンケーキだ。同養鶏場の知名伸一取締役常務(30)は「1人でも手軽に食べられる。卵のおいしさを味わってほしい」と笑顔を見せる。

 「はえばるのまきもの」は8万円の高級品もあるが、ネクタイは5千円から手に入る。生産する丸正織物工房の大城幸司代表(35)は「着物を着る機会は少ないが、沖縄の柄をもっと身近に取り入れてほしい」と語る。

 大城野菜生産農園加工所の「スープの素」は、タマネギと町内産カボチャが入っており、豆乳を加えてスープや、ひき肉と混ぜてハンバーグ、ケーキも作れる。大城清美代表(51)は「いろんなアレンジを提案してほしい」と期待する。

 町商工会は、認定品を毎年増やしていく予定で、公式ホームページやフェイスブックで情報を発信している。