米軍、流弾認める 発射2カ所を特定 ハンセン工事現場


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 恩納村の米軍キャンプ・ハンセン内の安富祖ダム工事現場で、工事車両や水タンクが破損し、車両付近や水タンク内から銃弾のような物が見つかった問題で、在沖米海兵隊の政務外交部長のスコット・コンウェイ大佐は12日、「発射が推測される2カ所のレンジ(射撃場)を特定した」と発言し、事実上、米軍による流弾と認めた。

 抗議に訪れた県議会の米軍基地関係特別委員会(軍特委)の仲宗根委員長らに報告した。また「このようなことが起こってはいけないが、基地の敷地内で発生したことだ」と発言し、県議からは「開き直っている」と反発の声が上がった。
 仲宗根委員長は取材に対し「弾が作業員に当たったり、近くの集落まで飛んだりしていた可能性があった事案なのに、重く受け止めている節がない。非常に無神経な発言だ」と強く反発した。
 軍特委は12日、コンウェイ大佐が応対した在沖四軍調整官事務所のほか沖縄防衛局、嘉手納基地第18航空団、在沖米国総領事館、外務省沖縄事務所を訪ね、4月に嘉手納基地で実施されたパラシュート降下訓練と恩納村の流弾事故について再発防止などを求めて抗議・要請した。