基地なき沖縄実現を 県民大会に2200人 きょう復帰45年


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
基地建設阻止を訴え、ガンバロー三唱で気勢を上げる県民大会参加者ら=14日、名護市瀬嵩

 沖縄が日本に復帰して15日で45年の節目を迎えた。県民が望んだ基地のない沖縄はいまだ実現していない。政府は米軍普天間飛行場の移設に伴い、名護市辺野古に新たな基地建設を強行している。その建設現場を間近に見渡せる名護市の瀬嵩海岸で14日、「復帰45年 5・15平和とくらしを守る県民大会」(5・15平和行進実行委員会、沖縄平和運動センター主催)が開かれた。平和行進の参加者ら約2200人(主催者発表)が新基地反対などを訴え、拳を突き上げた。

大会実行委員長の山城博治沖縄平和運動センター議長は「われわれは負けない。全県下の基地建設、戦争への道を許さない。先島の仲間と共にスクラムを組んで平和を守っていこう」と訴えた。

 稲嶺進名護市長は新基地建設を強行する政府の姿勢に触れながら「沖縄、日本に民主主義と地方自治を取り戻す。その闘いを今、この瀬嵩の浜から訴えていきたい。辺野古の海に新しい基地を造らせない。信念を持って貫いていきたい」と述べ、全国の支援と連帯を呼び掛けた。

 大会宣言は、宮古や八重山で自衛隊配備が進む動きに触れ「日米両政府によって推し進められる米軍、自衛隊基地の強化、拡大に強く反対する」とした。

 参加者は最後にガンバロー三唱で気勢を上げ、市大浦の「わんさか大浦パーク」まで約2キロを行進した。

英文へ→2,200 people mark 45th anniversary of reversion by holding rally to call for an Okinawa without military bases