「ヤマトの仕打ち、終わりに」 5・15県民大会


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沖縄意見広告運動に東京で携わる山内勝規さん=14日、名護市瀬嵩海岸

 「ヤマトの仕打ちは、琉球人として許せないよ」。米軍普天間飛行場の名護市辺野古沖への移設に反対する団体「沖縄意見広告運動」に在京委員として携わる読谷村出身の山内勝規さん(66)=東京都三鷹市=は、基地建設現場の対岸で開かれた集会の後方に立ち、政府への憤りを隠せずにいた。

 集団就職で東京に渡って50年近く、常に沖縄を思いながら生活し、意見広告運動には2010年の立ち上げから関わっている。全国紙や在米紙、県内の新聞などに意見広告を掲載し新基地建設反対を訴える。

 意見広告運動の賛同金は個人は1口千円。沖縄出身者の小学生の孫が「オジーの古里がかわいそう。許せない」とお年玉から賛同金を出してくれたこともあった。年金生活者が経済的に厳しい中「300円でも出したい」と申し出たこともあった。集会の現場で賛同者の気持ちを思い返し、山内さんの目に涙があふれた。

 今回めいと義理の姉と参加したが、山内さんにも孫がいる。「薩摩侵攻から続けられてきた沖縄への仕打ちを子どもたちの代に残してはいけない。誇り高く豊かで、自活できる沖縄にしていくためには基地はいらない」と語り、今後も普天間基地の閉鎖、辺野古新基地建設阻止に向けて活動を続ける構えだ。