沖縄伝統空手道振興会の役員らは23日、県庁に富川盛武副知事を訪ね、空手を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産登録することに向けた有識者会の設置や伝統空手の伝承者、後継者の育成に協力を求めた。
面談で同振興会の喜友名朝孝理事長は「昨年は空手会館や空手振興課ができて、取り組んでもらっているが、ユネスコへの取り組みが少し忘れられていた」と話し、県に協力を求めた。出席した佐久川政信、照屋幸栄、阿波根直信の副会長3人、上里一雄副理事長、池宮城政明事務局長も人材育成の必要性などを訴えた。
要請に対して、富川副知事は「沖縄空手や伝統舞踊は沖縄のソフトパワーのコア(核)になっている。要望に添うように全力で取り組みたい」と語った。また、県として「空手振興ビジョン」の策定に取り組む考えも伝えた。