がん検診の受診を呼び掛ける「第5回がん征圧ポスターデザインコンテスト」(日本対がん協会主催)で、県立芸術大学3年の勝森彩香さん(21)=那覇市、大阪市出身=の作品が最優秀賞に輝いた。タイトルは「この人は嘘(うそ)をついています」。ドキッとするような言葉とシンプルな構図で、審査員の心をわしづかみにした。県関係者の最優秀賞受賞は初めてという。
作品では「自分のことは自分が一番分かってるから」と話す角刈りの男性に対し、「この人は嘘をついています」と一刀両断。勝森さんは「検診に行かない頑固な人が言いそうなせりふを考えた」と話す。
日本対がん協会によると、全国の学生53人から計65作品の応募があった。
朗報に勝森さんは「作品を見て『自分も検診に行かなきゃやばい』と思ってくれたら成功」と話した。作品はポスターとして約5万部製作され、9月から全国の自治体や病院などで張り出される。コンテストでは、那覇情報システム専門学校2年の赤嶺嘉朗太さんの作品も優秀賞に選ばれた。