「私のポジション『沖縄×アメリカ』ルーツを生きる」発刊記念イベント開催 経験談など語る


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当事者と来場者が意見を交わした=28日、那覇市天久の琉球新報社

 琉球新報での連載をまとめた「私のポジション『沖縄×アメリカ』ルーツを生きる」の発刊を記念したディスカッションイベントが28日、那覇市天久の琉球新報社であった。連載で登場した人に加え、同様に沖縄と米国にルーツを持つ人、教育現場で当事者に接している人ら20人が参加した。

 前半は著者の東江亜季子記者が進行役を務め、連載で紹介した3人が経験談や取材を受けた感想を語った。父が米国人のタムリンソン・マリサさん(29)=読谷村=は小学校の平和学習で「お前のお父さんが殺した」などと言われたが、中学では生徒主体の取り組みになり「ウチナーンチュとして一緒に考え気持ちが楽だった」と振り返った。

 後半はグループに分かれ、当事者が感じるギャップや教える立場の不安を打ち明け合った。