豊漁祈願し糸満ハーレー 県内各地でも開催


この記事を書いた人 松永 勝利
幕開けの御願バーレーで息の合ったエークさばきをみせる西村のこぎ手=29日午前、糸満市の糸満漁港中地区

 【糸満】旧暦5月4日のユッカヌヒーに当たる29日午前、航海の安全と豊漁を祈願する「糸満ハーレー」(同行事委員会主催)が糸満市の糸満漁港中地区で開催された。幕開けは糸満の古い集落「西村」「中村」「新島」が競う御願バーレーが行われ、西村が勝利した。会場には多くの観客が訪れ、ハーレーシンカ(こぎ手)の勇壮なエーク(櫂)さばきに大きな拍手を送っていた。
 西村の赤嶺泉さん(22)は「先輩たちのエークさばきは上等だった。自分たちも負けないように頑張りたい」と抱負を語った。
 午後は糸満独特の「クンヌカセー(転覆競漕)」や約2キロの長距離をこぐ「アガイスーブ」などが予定されている。
 糸満市名城や八重瀬町港川、南城市奥武島の他、石垣市爬龍船競漕大会など県内各地でハーリーが行われた。【琉球新報電子版】