渡具知、宮城氏が軸 名護市長選、自民候補者選考


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 2018年1月に予定される名護市長選に向け、候補者の選考作業を進めている自民党県連名護市支部は、名護市議の渡具知武豊氏(55)と島尻安伊子前沖縄担当相の秘書の宮城一郎氏(43)の2人を軸に最終調整に入った。29日に名護市内で開かれた幹事会で確認した。遅くとも6月中に候補者を決定する見込みだが、「2人以外の可能性もある」(自民党県連関係者)との声もあり、流動的な部分もある。

 名護市支部は当初、3月末までに候補者を決定する方針だったが、経済界や市議などから他薦された11人全員が固辞したため、ゼロベースで選考作業を進めた。

 その後、元副知事と観光関連企業経営者を含む4人にまで絞られたが、29日までに自民会派「礎之会」の会長で市議の人望が厚い渡具知氏と、政策に精通し政権幹部からの評価も高い宮城氏の2人を最終候補者として選定した。

 自民側の候補者選考作業が大詰めを迎える中、現職の稲嶺進名護市長はこれまで「まだ任期の途中だ」などとし、自身の出馬について明言を避けている。

 稲嶺市長を支持する与党市議団など周辺からは「稲嶺さんしかいない」との声が上がるなど3期目の出馬を期待する声が多い。