約50人が1時間閉じ込められる シュワブゲート前


この記事を書いた人 松永 勝利
機動隊員と車両で出口をふさがれて閉じ込められる市民=1日午後0時45分ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で1日、キャンプ・シュワブゲート前で建設に反対する市民約50人が約1時間にわたって機動隊員に歩道に閉じ込められ、行動の自由を制限された。市民からは「人権侵害だ」と怒りの声が上がった。
 午前8時53分ごろから機動隊による市民排除が始まり、その間に工事車両のクレーン車やトラックが6回に分け、53台が基地内に進入した。進入を阻止しようとした市民らが機動隊によって歩道に移動させられた。機動隊車両と隊員に出口をふさがれ、約1時間にわたって閉じ込められた状態に置かれた。

機動隊らによって排除される市民ら=1日午前、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 正午すぎにも約30分にわたって閉じ込められた。座り込みの市民は「われわれは諦めない。声を出し続け闘おう」と声を上げた。
 一方、キャンプ・シュワブ内の工事現場「K9護岸」では、沖縄防衛局がクレーンで砕石を投下する作業を続けた。建設に反対する市民らは抗議船3隻、カヌー8艇で抗議した。午前10時20分ごろ、市民らのカヌー4艇が浮具(フロート)を乗り越えたため、海上保安官に一時拘束された。【琉球新報電子版】