【うるま】うるま市与那城民生委員児童委員協議会(民児協)は5月28日、うるま市の与那城地区公民館でファッションショーを開いた。モデルは平均年齢80歳超の地域住民。民児協のメンバーが、協力してモデルたちの着付けや化粧をした。プリンス、プリンセスに大変身したお年寄りたちが登場すると「いっぺーちゅらかーぎーになとーいびん(とてもきれいになっている)」と声が上がり、会場は拍手と笑顔で包まれた。
ファッションショーは「第9回お父さんお母さんありがとうの集い」の催し物。これまでは、結婚式を挙げられずドレスやタキシードを着たことのない夫婦に出演してもらい、地域住民が祝っていた。今年は夫婦の出演者が見つからず、希望者を募ったところ6人のモデルが集まり、ショーを開催することになった。
集まった約300人余の観客に投げキッスを送ったのは西宮貞子さん(93)。自己紹介では「永遠の39歳」と語り、観客の笑いを誘った。出演後、舞台袖で「緊張したけど大成功だね。おかげで長生きしそう」と活力をみなぎらせた。
人生で一度もドレスを着たことがなかった仲井間光子さん(73)はブラウンの生地にバラの刺しゅうが入ったシックなドレスで登場。「舞台に出るまで気恥ずかしかったけど、ドレスを着ると若返った気持ちになるね」と声を弾ませた。(上江洲真梨子)