マブニ・ピースプロジェクト 糸満で開幕 「忘れない」主題に


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「忘れない-remembrance」をテーマに開幕した「マブニ・ピースプロジェクト沖縄2017」=5日、糸満市摩文仁の県平和祈念資料館

 【糸満】沖縄県内在住の美術作家たちがアートを通じて平和の尊さと命の喜びを表現する「マブニ・ピースプロジェクト沖縄2017」(すでぃる―Regenerationプロジェクト実行委員会主催、県など共催)が5日、糸満市摩文仁の県平和祈念資料館で開幕した。3回目となる今年は「忘れない―remembrance」をテーマに、絵画や彫刻、写真などさまざまな方法で、それぞれの平和への思いを表現する。

 開幕式で出品作家を代表して新垣安雄さんが「平和で豊かな島のために、アートを通して新しい発想の種をまきたい」とあいさつした。

 無数のビー玉の上に子どもたちの顔が映るガラスを一直線に並べた作品を出品した上原秀樹さんは「子どもの視線の先に何があるのか、大人が子どもたちに何を提供できるのか問い掛けたい」と語り「平和を発信する重要さを再認識した。作家一人一人が何を伝えたいのか考えてほしい」と呼び掛けた。

 作品は、平和祈念公園や南風原文化センター、糸満市庁舎1階などで展示される。催しは24日までだが、南風原文化センターの企画展「いくさ」は7月2日まで。ウチナーグチ演劇集団「比嘉座」の公演などが、25日に糸満市米須のキャンプタルガニーアーティスティックファームで、7月2日に喜屋武公民館で開かれる。

 問い合わせはメールsudeiruinfo@gmail.com