63チーム甲子園狙う 17日開幕、来月16日決勝 全国高校野球沖縄大会


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組み合わせのくじを引き、番号を読み上げる各校の主将=6日、北中城村中央公民館(新里圭蔵撮影)

 第99回全国高校野球選手権沖縄大会の組み合わせ抽選会が6日、北中城村中央公民館で開かれ、1回戦31試合の対戦カードなどが決まった。64校63チームが出場。17日の開幕から約1カ月間、夏の甲子園出場を懸けて熱戦を繰り広げる。決勝は7月16日午後1時から、沖縄セルラースタジアム那覇で行われる予定。

 シードは春季大会で準決勝入りした沖縄尚学、美里工業、美来工科、興南の4校。沖縄尚学は2回戦から登場し、宜野湾と那覇の勝者と当たる。南部商業と南部農林は合同チームとして参加する。初出場の沖縄カトリックは1回戦で小禄と対戦する。選手宣誓は抽選の結果、北山主将の山城大空に決まった。

 大会は沖縄セルラースタジアム那覇を主会場に、コザしんきんスタジアム、北谷公園野球場、宜野湾市立野球場の4球場で行われる。開会式は17日午前9時から、沖縄セルラースタジアム那覇(雨天時は沖縄セルラーパーク那覇)で行う。

 全体的に実力は拮抗

 春季県大会のベスト4のシード校が優勝争いの軸になる。一方、同大会優勝で第1シードの沖縄尚学が入るAブロックが最大の激戦区となった。

 春の大会以降、各校とも練習を重ね、戦力が充実し、全体的に実力は拮抗(きっこう)している。打撃や守備は好調なチームが多いが、好投手が比較的少ない。投手の状態が勝敗に直結する可能性もある大会になりそうだ。

 【Aブロック】
 春季大会覇者で第1シードの沖縄尚学をはじめ、実力あるチームがそろう激戦区になった。春ベスト8の宜野湾と秋ベスト4の那覇がぶつかる1回戦は好カードの一つ。この勝者が沖縄尚学と2回戦で当たる。

 【Bブロック】
 シードの興南が頭一つ抜けている以外は実力は伯仲している。春8強の宮古と16強の那覇国際が1回戦から当たる。部長が代わった本部と地力のある中部商業の対戦も楽しみなカードとなった。

 【Cブロック】
 シードの美里工業が一歩リードしている印象だ。春ベスト8同士の浦添商業と石川が1回戦でぶつかる。秋ベスト4の知念や新人大会ベスト4の八重山もおり、どこが上がってくるか、予想はつきにくい。

 【Dブロック】
 招待試合で早稲田実業を破ったシードの美来工科が上位争いを引っ張るとみられる。しかし、秋8強の宜野座や嘉手納、春16強の首里東など実力があるチームが集まっており、どこが勝ち進んでもおかしくない。