ファミマ、ローソンは冷静に受け止め セブン-イレブン沖縄進出


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
東京のセブン-イレブン店舗

 セブン-イレブン・ジャパンが2019年度に沖縄へ進出することについて、県内のコンビニチェーンは「以前から沖縄進出の話は出ていたので驚きはない」と冷静に受け止めている。セブン-イレブンは県内で進出後5年のうちに250店舗の展開を目指している。今後はさらなる競争の激化も予想されるため、先行する県内2社からは「今まで以上にお客さまに選んでもらえる店舗を目指す」との声が上がっている。

 沖縄ファミリーマートは「お客さまの生活はより便利になる」と県内の環境が変化すると予想する。競合店舗が増えることになるが「特別な対策を講じるというよりも今まで通りのことを継続してやっていく」と強調する。「地元企業としてローカルの部分を徹底し、お客さまに楽しくお買い物できるように日々、探究していく」と話した。

 ローソン沖縄は「県内にさまざまな店舗がある中、(セブンの進出で)県内の人や県外からの観光客の選択肢も多くなる」と指摘する。今後の競争激化については「間違いなくあるだろう」と見る。それでも「お客さまにわれわれの店舗を選んでもらえるように、これまで強化してきたものを今まで通り続けていく」と述べた。

 セブン-イレブン進出の県経済への影響について、日銀那覇支店の松本孝一支店長は「沖縄の個人消費の需要が強く、今後も見込めるという判断で、経済の好調さを反映したものだろう。新しい選択肢が出てくることで、消費が喚起される面がある。競争は激しくなるが、互いにレベルアップして強みを発揮する形になると、いい循環で回っていく」との見方を示した。