セブン-イレブン19年度沖縄進出 県内コンビニ出店 ホットスパーが先駆け


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 県内では、ココストアの前身であるホットスパーが1986年に那覇市で本格的に展開し、コンビニエンスストアの先駆けとなった。87年にはファミリーマートがリウボウグループと共同出資でエリアフランチャイズの「沖縄ファミリーマート」を設立。同年、那覇市に1号店が開店した。

 ローソンは97年に沖縄初出店。県内で3社による競争が始まった。ローソンは当初、本社直轄での沖縄進出だったが、地域密着を強めるため09年に県内スーパー大手のサンエーと提携することを決定。エリアフランチャイズの「ローソン沖縄」を設立して、県内での事業を展開した。

 ホットスパーから名称を変更したココストアは106店舗を展開するなど県内で営業基盤を固めていたが、15年にファミリーマートへと買収された。

 19年に県内へ進出するセブン―イレブンは国内店舗数が1万9579店(5月末現在)、17年2月期のチェーン全店売上高は4兆5156億円と国内最多を誇る。

 業界2位のファミリーマートが国内1万8066店と追い上げを見せるなど、ローソンを加えたコンビニ3強による業界再編は激しさを増している。

 県内のコンビニ市場は5月末現在で、沖縄ファミリーマートが319店舗、ローソン沖縄が212店舗を展開している。セブンの参入によって、流通・小売業界を巻き込んだ競争の激化が見込まれる。