外国観光客の対応強化 東部消防と台湾・基隆市消防 職員交換協定を締結


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職員の交換派遣協定に調印した基隆市消防局と東部消防組合消防本部の関係者ら=1日、台湾の基隆市消防局(東部消防組合消防本部提供)

 【南風原】南風原町、与那原町、西原町を管轄する東部消防組合消防本部は1日、台湾北部の基隆市で、基隆市消防局と職員交換派遣研修協定を締結した。協定に基づき職員を派遣し、互いの言語や文化、救急医療の専門用語を学ぶ。2020年9月に開館する大型MICE施設を管内に抱える東部消防組合は、増加を続ける外国人観光客の受け入れ態勢の整備を図る。

 基隆市消防局の唐鎮宇局長と、東部消防組合管理者の城間俊安南風原町長が調印した。調印式には上間明西原町長と古堅國雄与那原町長も出席した。

 最初の派遣職員として、東部消防組合消防本部の浦崎直力(なおちか)さん(25)が基隆市消防局で約5カ月間の任務に就いた。基隆市消防局の仮眠室を借りて生活する。

 浦崎さんは「緊張しているが、一日でも早く台湾での生活に慣れたい。できる限りの語学力を身に付け、沖縄を訪れる外国人観光客の役に立ちたい」と意気込みを語った。

 10月中旬には、東部消防組合からもう1人職員が派遣される。

 また、東部消防組合は他の職員の中国語学習にも取り組んでおり、18年度には基隆市消防局から職員を受け入れる。