演芸集団FECの舞台「2017お笑い米軍基地~本島縦断オール新作ツアー13」が10日、那覇市のパレット市民劇場で始まった。米軍普天間飛行場の名護市辺野古新基地建設に反対する抗議の現場で、座り込む市民らが機動隊に排除される場面などが登場した。政府や米国、沖縄それぞれへ向けて風刺の効いた新作コント9本に満席の約400人が鑑賞した会場は爆笑に包まれた。
「子ども電話相談室」と題したコントでは、東京の築地市場に扮(ふん)した出演者が「僕はどこに行ったらいいですか」と相談。講師役のオジーが「名護の辺野古に行ったらいいんじゃない?」「普天間基地を豊洲に移設しよう。オスプレイに盛り土するわけよ」などと答え、笑いを誘った。
鑑賞した高良正輝さん(54)=那覇市=は「相変わらず風刺が効いている」と楽しんでいた。企画・脚本・演出の小波津正光さん(42)は「ネタのタブーを作らずやっている。テレビやインターネットなどでは見られない。表現の原点だ」と語った。
11日にパレット市民劇場、18日に沖縄市民小劇場あしびなーで上演されるが、前売券は完売している。24日午後6時開演の名護市民会館の前売券は販売している。
問い合わせはFECオフィス(電話)098(869)9505。