南風原高校教員の長門貴子さん(54)=那覇市=がこのほど、県内の女性として初めて剣道7段に合格した。最高位8段に次ぐ段位となる。県剣道連盟によると1953年から現在まで97人が7段を取得したが全て男性で、長門さんで98人目。3回目の受験で合格した長門さんは「始めたころは7段取得は想像していなかった。これからも女性が自信を持って7段に挑戦してほしい」と笑顔で語る。
県内では女性の剣道人口が少ない上に、結婚や出産などの生活環境の変化で途中から競技を離れる人が多く、高段者が少ない。現在は9人の女性が6段を保有する。県剣道連盟は「剣道の普及とともに、競技経験者が(一時期中断しても)戻りやすい環境づくりをしたい。長門さんに続く7段合格者が出てほしい」と話している。(屋嘉部長将)